艮神社

社伝では建武元年(1334)、現木之庄町に創立されたとされています。しかし、いつ現在地に遷ったかは不明です。
宝暦6年(1756)、別当寺(神社を管理する寺)との間で争論があり、そのため当社は福山藩へ訴状を差出し、福山築城時から当地に在ったと訴え、その結果、当社側の勝訴となりました。ところが、正保2年(1645)頃に描かれた城下絵図には当社は見当たりません。これは胡神社などいずれの小社も正保絵図には描かれておらず、当社は天和3年(1683)、水野勝種によって大造営されたことから、福山開城時は小社で、天和期に大社となり、水野時代末期の元禄絵図に載せられるようになったと考えられます。

艮神社

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